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当社と工学院大学、大阪大学、大阪公立大学の共同研究グループで執筆した研究論文が、学術雑誌に掲載されました。

タイトル
「Copper film fabrication on glass substrate by complex reduction method for rapid inactivation of SARS-CoV-2 (COVID-19)」
～錯体還元法によりガラス基板上へ形成した銅膜の迅速なCOVID-19ウイルス不活化機能～

要旨
当共同研究グループは、分子プレカーサー法によりガラス基板上に形成した金属銅(Cu)膜(※)が、2時間で99.998％のSARS-CoV-2（COVID-19）を不活化できることを明らかにしました。これは、汎用的な銅板と比較して短時間で不活化できます。
本技術である錯体還元法は、銅プレカーサー溶液中へ対象物を常温浸漬するだけで銅膜が形成されます。形状が複雑な空気清浄機用フィルター等に抗ウイルス機能を付加でき、生活環境・医療器具への 応用が期待できます。
※　金属銅(Cu)膜　一般的な無電解メッキは、触媒やエッチングが必要であるのに対し、本技術は、銅プレカーサー溶液中へ対象物を常温浸漬するだけで形成できる。基材形状に制限が無いため、幅広い応用が可能である。


注：掲載雑誌に使用した図に和文説明を追加
Hsiang-Jung Wu, Hiroki Nagai, Takashi Douura, Masayuki Ishii, Hiroshi Kawakami, Emi E. Nakayama, Tatsuo Shioda, Mitsunobu Sato
"Copper film fabrication on glass substrate by complex reduction method for rapid inactivation of SARS-CoV-2 (COVID-19)."　Functional Materials Letters Vol. 15, No. 4 (2022) 2251031

掲載
学術論文『Functional Materials Letters』
DOI: 10.1142/S1793604722510316
論文についてこちらからご覧ください。
https://worldscientific.com/doi/10.1142/S1793604722510316

著者
Hsiang-Jung Wu, Hiroki Nagai, Takashi Douura, Masayuki Ishii, Hiroshi Kawakami, Emi E. Nakayama, Tatsuo Shioda, Mitsunobu Sato